新トレーナー紹介文 最終部

引退を決め、日本に帰国。

まず自分がどんな仕事をしたいのか考えました。

その時感じたことは、どんな職業があるのかわからない。

私の選択肢の中に指導者というものはありませんでした。

単純にサッカーを教える事よりもプレーする事が好きだったからです。

そして他の仕事を考えた時あまりにも自分の知識の無さに驚きました。

33歳までサッカーだけをやってきたので仕方ない事だとは理解していましたが、それでも不安はありました。

しかし現役中、様々な職種の方とお話させてもらってきた中で「山下ならなんでもできるよ!コミュニケーション能力も高いし、根性もあるし!そんな経験持った人いないから!」

と言われてきました。

その言葉を信じてなんでもやればできるさと思い、仕事探しをしました。

今までの経験を活かせる事、またやりがいを感じれる事を中心に考えました。

そこで東南アジアの人のためになれる仕事であれば経験も活かせるし、今までお世話になり大きな感謝を持っているのでやりがいも感じれると思いました。

そこで出会った仕事が外国人を中心とした人材紹介会社でした。

日本にいる外国人の方の就職先を紹介する仕事です。

気持ちを込めて仕事ができると自信を持って入社しました。

入社後、なんでもできる、俺は東南アジアの僻地でもサッカーを頑張れた男だと意気込んでいましたが、なにもできない事に唖然としました。

パソコンの使い方がわからない、メールの打ち方を知らない、名刺の渡し方、言葉遣い、何も分かりませんでした。

もちろん最初何もわからない事は仕方ないと思っていました。

そこにへこたれる事はありませんでしたが、もどかしさを感じ、今までの経験の活かし方はわかりませんでした。

山下の経験は次に活きると言われましたが、どうしていいかわからなかったです。

それでも少しずつ仕事には慣れていきました。

会社では新規事業で元アスリートの人材の紹介も始まりました。

私の友人の元プロサッカー選手が引退後に仕事を探していたのでマーケティング会社を紹介し、無事に入社が決まりました。

しかし彼は2週間で退職しました。

電車に乗ると吐き気がし、家から出ることが辛くなったとのことで、軽い鬱状態になり仕事

に行けなくなったとのことです。

退職前に一度相談したいと言われ、食事に行きました。

あまりにもわからない事だらけで、周りの上司との付き合い方も難しいという事でした。

彼を元気づけ、前向きな話をして自分ができる最大のアドバイスをしました。

彼ももう一度頑張りますと意気込んでいましたが結局退職する事になったのです。

彼が退職した当初は、根性が足りない、少し考えが甘いのではないかと思いましたが、彼も

東南アジア諸国で10年近く頑張ってきた選手。

あのような僻地でプレーしてきた選手がメンタルが弱い、根性がないというわけはありませ

ん。

しかしなぜこの強さが社会で活かせないのか。

すごく不思議に感じていました。

そして友人の彼に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

調べてみると国際サッカー選手協会のデータでは引退後約4割の人が精神疾患に悩まされるとの事です。

メンタルヘルス、アルコール依存症など様々な事に苦しめられています。

なぜメンタルが強いと言われるプロの世界で戦う選手がそのようになってしまうのか。

そんな時株式会社43Lab代表、メンタルトレーナー清水利生さんに出会います。

お話を伺い大変感銘を受けました。

まずメンタルが強いという概念すら間違っていました。

自分の現役時代なぜあんなに根拠の無い自信を持って海外で戦えたのか。

その根拠、メカニズム、仕組みを清水さんから教えてもらいました。

頭の中が整理されやるべきことが明確になりました。

私も清水さんのように人の力になれる仕事がしたいと思いました。

メンタルトレーナーは現役選手のパフォーマンス向上はもちろん、育成年代、引退後どの部分でも活用でき人々に役立つものだと確信があります。

そして清水さんに私もメンタルトレーナーとして人々の役になれる人間になりたいとお伝えしました。

一緒に頑張りましょうと言っていただきメンタルトレーナーとして株式会社43Labに入社することになりました。

私はこれから全力でメンタルトレーナーとして皆さまのサポートを行えればと思っています。

まだ日本では馴染みのないメンタルトレーナーですが、海外では当たり前のように導入されています。

日本でもメンタルトレーナーの重要性を広げていければこの上ない喜びです。

よろしくお願い致します。

山下訓広

上部へスクロール