ジュニアメンタル
マイスター
資格取得者の声①
齋藤 功一さん
■所属歴
2008-09 名古屋オーシャンズU-15
2010-12 名古屋オーシャンズU-18
2013 名古屋オーシャンズサテライト
2013-14 デウソン神戸
2014- 名古屋オーシャンズ
■代表歴
フットサル日本代表
■資格
・NACA-CPT
・PRI MYOKINEMATIC RESTORATION
・PRI POSTURAL RESTORATION
・PRI PELVIS RESTORATION
・VIPR instructor
・健康運動実践指導者
・JMMメンタルトレーナー
■Instagram
@kouichi0018
子どもって分からない!けど、面白い
-まずは、職業と普段の業務を簡単に教えてください。
僕の職業は大きく分けて2つあります。
1つがトレーナーとしての活動で、身体のメンテナンスとかパフォーマンスとか、一般の方からアスリートまで、子どもから大人まで見ています。
もう1つは小学生を対象にしているフットサルコーチ。
トレーナーの方に重きを置いていて、週2くらいフットサルを教えているような形ですね。
トレーナーの方は小さい子だと3、4年生くらいから、上は、僕のいる施設は90歳以上の方も来ているんですが、僕が見ているクライアントさんは50代、60代くらいまで、と幅広いです。
フットサルスクールは基本的には年長さんから6年生までで、低学年、高学年で分けています。
幼稚園生は不思議と女の子が多くて、女の子だけのクラスも何個かあります。
-ご自身もお子さん2人いらっしゃいますよね
はい、上が女の子で、下が男の子。
-小学生年代も男の子と女の子って全然ちがいますか?
フットサル教室でも全然違いますね、男の子のクラスと女の子のクラスでは。
どっちのよさもあるんですけど、言葉の発し方とか全然違って面白いです。
現役時代から興味を持っていたメンタルを学ぶ場を探していた
-ジュニアメンタルマイスターを受講しようと思った理由を教えてください。
現役時代、いわゆる「心・技・体」のような、技術、身体の使い方、心の扱い方、これらのベースに対して、自分自身が知識不足、知らない面が多かったので、引退後はその3つを知って行きたいなっていう思いがありました。
この思いは選手をやっているときからありました。
今まで培って来た技術や経験を活かしたフットサル教室はやりつつ、身体の勉強の場所で働かせてもらっています。
メンタルな部分で自分の中で吸収出来る場がありませんでした。
利生さん(清水トレーナー)が、メンタルトレーニングをやっているっていうのは、現役の時にチームメイトであった西谷選手から(Fリーグ/名古屋オーシャンズ所属)から聞いていて、ずっと気になってはいたんです。
身体の方は自分の中で、ようやく色々見出せてきて、メンタルの勉強もしたいなと思っていたタイミングで、ちょうど資格ができたというお話と出版された「子どもメントレ」を見て、そこからトントン拍子で受講を決めました。
-自分の業務や選手の育成にも役立てたいという気持ちがありましたか?
そうですね、必要な要素だと感じていました。
僕の中で技術、フィジカル、メンタル全てを織り交ぜた形を作り、より有意義な時間を過ごしてもらいたいという思いがあります。
お客さんと対面で会話しているときの言葉の使い方とかもそうですし、お客さまがメンタル面で非常に悩んでいる方が多いということも必要さを感じました。
仕事しながら空き時間を使って1ヶ月で資格を取得
-資格取得までどれくらいの時間がかかりましたか?
大体1ヶ月くらいだったと思います。
僕は、勤務先が病院なので、午前、午後勤務と分かれていて休憩時間が2、3時間と長い時があります。
その時間を充てたり、子どもを寝かしつけた後の時間を使ったりもしました。
動画で見ながら勉強するって言うのが僕に合っていて、小刻みに15分単位なので、進めやすかったです、一気に本を用意されて進めるよりかはとても勉強しやすかった。
短い動画になっていたのは仕事をしている身としてはすごく助かりました。
気になった項目は戻って何回も見れるので、今でも使わさせて頂いてるって感じです。
動画なので対話している感覚にもなりますし、飽きませんでした。
資格取得を通して学べたこと。生かしたいこと。
-資格を通してどんなことが学べましたか?
学べたことは2個あります。
まずは、メンタルの仕組みを知れたことです。
身体もそうなんですけど、いろんなことに対しての「なぜ」を知りたいっていうのが、僕の中にあって、メンタルが弱いとか、感情がなぜ起こるかっていう所に対して、仕組みがすごく分かりやすく書かれたページが用意されていたので、それを知れたのがめちゃくちゃ大きかったです。
何に関しても理由があると思っていて、身体やフットサルもそうですけど、メンタルに対しても、なぜ?というところを説明してあげることが必要じゃないかなって思っていたので。
もう一つは自分自身の整えに役立つということです。
自分自身がサポートする立場にある以上は自分のメンタルが整っていないといけないと言う思いがあったので。
自分の心の整え方を知ることとか、過去の成功体験や失敗体験のすりあわせが出来ました。
「あ、やっぱりこの時こうだったんだ」という気づきはだいぶありましたね。
メンタルの仕組みを知ることで、言葉が増えチョイスの仕方も変化したと思います。
自分の中でそこが一番大きかったです。
-この資格を取得してどんなことに活かしていきたいですか?
これも2個あって「人のために」と「自分のために」活かしたいです。
僕はありがたいことに人と話す機会が多く、サポートしている中で発信しているワードをお客様や子どもたちに拾って頂けているなと感じます。
困っている方々を救えるように、言葉のチョイスの仕方でいろんな気づきを与えていけるということを大切にしています。
例えば、捉え方ひとつでそんなに難しく考えなくても解決出来たんじゃないってことが結構多いのかなって思います。
過剰に捉えちゃっているロックをはずしてあげるとスムーズにいくことを実感しています。
フットサル教室中の指示も、伝え方のところが一番変わりました。
今後もフットサル中のコミュニケーションと施術中のコミュニケーションに活かしていけると思っています。
メンタルが身体にも影響していることを実感
-施術中、悩みとか身体のこわばりとか疲労度とかっていうところにも
メンタルの知識を持っていることによって解決出来る部分も出て来そうな感じはありますか?
ありました。
肩周り、腰が痛くて通っていらっしゃった方がいたんです。
施術で大分よくなってきたものの、最後のところでずっと停滞しているという状態が2ヶ月から1ヶ月くらい続いていました。
ちょうど資格を勉強している時期で、施術時に「気持ち的に困っていることはないですか」と聞いてみたところ、実は家族のことで悩んでいるとか、対人のことで悩みがあるなど話してくれました。
最近は「調子どうですか?」って聞くと、毎回「どこも不調ないです」と言うので、今月末でその方の治療は終わりになりました。
メンタル面のことを話すことで、満足感を得て、最後「ありがとうございました」とか「すごいスッキリしました。心の方も。」と言う方は多いですね。
今までにはない感覚でした。
-筋疲労ってメンタル面のアプローチをすることでスッキリ感に違いがあるんでしょうか?
ありますね。特に一番多いのは首に力が入っちゃう方。肩、首。
僕は呼吸を使って疲れを落としたりしているんですけど、呼吸自体も頑張ってやろうとして力みが出てきたりします。
そんな時は「今日疲労感どうですかー?」とか「痛めましたー?」などの会話を入れて、そこから呼吸のエクササイズに入ると意外とすぐにスッと疲労が落ちたりします。
首周りは反応が分かりやすく出てくれるので、メンタルのアプローチを使って疲労感にも影響を与えられると感じています。
-もう一つの職業のフットサル教室の方はメンタルの知識を持っていることで解決出来ることがありますか?
施術の方は1対1の空間がほとんどなんですが、フットサル教室は集団に対して、しかも子どもに対してのアプローチです。
僕の教室のコンセプト自体が「失敗はOKな教室」と言っています。
今の子どもたちは人と比べるとか、うまい子を見たときにやらなくなってしまう子が多いので、最初、親御さん達の前で敢えて大きな声で「そういう教室(失敗はOKな教室)だから、やっていいんだよ」と伝えています。
僕はセッションの中で試合をすごく多くしています。
セッション、セッションの試合の間のところで時間を毎回設けるようにして、メンタルトレーニングで言う目標設定を自分で設定してもらっています。
今からする試合の中で何を目標にするか?っていうのを毎回設定してもらっています。
試合が終わった後、「どうだった?」「ハードル高かったね、じゃあ次はどうする?」など勉強したことをうまく使わさせて頂いていて、実際にいろいろ試しながら練習するようにしています。
-子どもたちの反応は変わりますか?
プレーめちゃくち変わりますね!ビックリしました。
フィールドプレイヤーなのにキーパーかって言うくらいゴール前で棒立ちだった子が、いきなりボールをガツンと取りに行ってフォワードみたいになっちゃったりとかしますし。
清水さんのメンタルトレーニングの本にあった何かになりきるという声かけも試してみました。
「仮面ライダーみたいなユニフォームをまとって」話のようにやってみたところ、ボール触ったことがない子たちが、すごく活気よく走ってくれたり、ボールを追っかけてくれたりしました。たまにライダーキックしちゃう子もいますけど(笑)
ビブスをユニフォーム代わりにそういう伝え方で渡すとなかなか馴染めない子とかも入ってくれたり、少しのアプローチで変化があるんだと感じています。
-最後に、これからこの資格を受けたいと考えている人へメッセージをお願いします
僕がいいなと思っているところなんですけど、自分自身に使えるし、人にも使えるので、誰にでも、いつでも使えるというところがおすすめしたいところです。
今すぐ使えることが一番だと思うんですよ。
自分のためになり、指導者じゃなくても取れるし、メンタルトレーニングを受けてる選手がこれを聞いてもおもしろいんじゃないかなと思いました。
資格を取る、取らないは個人の判断になると思うんですが、受講する価値というものに関しては僕なりにはすごく大きいと感じました。
「すぐ使える」というのと、「自分自身にとっても必要なもの」という価値があるっていうことを、本当に一番にそこを伝えたいです。