ジュニアメンタルマイスター資格取得者インタビュー
全国各地でストライカーコーチとして活躍されている長谷川太郎さんのインタビューです!
長谷川さんはJリーグで活躍後、海外チームへ移籍。引退後は未来のW杯得点王を育成する一般社団法人TREを立ち上げ活躍されています。
今回、TREのコーチ陣がジュニアメンタルマイスター資格を受講し資格取得し指導に活かしていただいています。
プロの世界や、指導の世界で活躍されている長谷川さんがなぜメンタルスキルを導入したのか?インタビューさせていただきました。
Q.現在、長谷川さんがされている活動について、経緯や内容、想いを教えてください。
2014年にインドに行って選手としてのキャリアを終えて、アルバイトを経て会社員になりました。でもサッカー選手ほどワクワクするものが見つからない、と言う気持ちでセカンドキャリアを過ごしていました。
そして少しずつ自分は世の中のためになれてない、という気持ちになっていきました。
仕事をしても何もできないし、人の役に立てていないなという状態になりメンタル的にきつくて、何か自分が人のため世の中のためになることがないかと考えていました。
そんな時に日本代表戦(2015年1月23日アジアカップvs UAE)があって、そこで決定力不足で負けたと言う試合があったんです。
その試合がきっかけで「ストライカーの育成をやろう!」と決めて、 2ヶ月後の3月23日に一般社団法人TREを立ち上げました。
日本全体でストライカーを育てる文化であったり、環境を作って行きたいとい思い、「2030年 みんなで育てよう! W杯得点王」というスローガンを掲げて活動をスタートしました。
具体的には「ストライカーアカデミー」「ストライカークリニック」「ストライカーキャンプ」などを含めて全国の子どもたちにゴールを決めるスキルや知識を伝える活動をしています。
またブリオベッカ浦安というJFLのチームに日本初ストライカーコーチとして就任しトップ選手のコーチとしても活動しています。この活動はフットブレインにも取りあげていただきました。
最近ではストライカーコーチの普及も進めていて、これまでの10年間の活動を還元できるようにしていきたいと思い、2月と3月に「ストライカーコーチ講座」と言う形で、指導者の方々の講習会も開始したところです。
これと並行して行なっているのが2つ目の活動でもある「サポーツマンプロジェクト」と呼んでいる活動です。
引退する選手で引退試合というのができない選手(Jリーグでは500試合くらい出場しないとできない)のための、引退試合を兼ねたイベントを実施し、セカンドキャリアに向かう前に区切りをつけてもらう1.5キャリアサポートをしています。
アスリートのセカンドキャリアは課題ですが、セカンドキャリアを迎える前に区切りをつけないと選手としてのプライドや心残りがあって前に進めないのではないかと思い、そのような活動をしています。
自分自身が引退試合をやらせてもらって「サッカー選手終わり!」という区切りをつけられ、セカンドキャリアを前向きに進むことができるようになった経験からこのような活動を始めました。
3つ目のTREの活動は「GOAL+1プロジェクト」と言う活動になります。
これは世の中にある社会問題をサッカーを通じて改善していくというものです。
具体的には「朝TRE」と言って、子どもたちの「早寝」「早起き」「朝ごはん」というのを習慣づけて、将来に貢献させていく活動です。
「ストライカープロジェクト」「サポーツマンプロジェクト」「GOAL+1プロジェクト」の3つを掲げて、夢を持って、夢に区切りをつけて、セカンドキャリアではサッカー通じて経験したことを世の中に還元して夢を繋いでいく、そして人のために世の中のためになるという想いで日々活動を行っております。
ストライカーの活動を発信するための「STRIKER One」というYouTubeチャンネルも開設しています。
日本代表など第一線で活躍されたストライカーがスキルや知識を後世に繋ぐという、とても多くの学びを得られるコンテンツになっております。
これらはTRE2030大人のサッカースクールに参加いただいている皆様、アパレルブランド「TUTTO PER UN GOL.」のウエアを購入して下さっている皆様のご支援のもと、制作することができています。
「GOAL数」を増やして繋いでいくという循環、これはTREのミッションでもあるのですが、そうやって多くの皆様に応援してもらい今があるととても感謝しております。
ここで言う「GOAL数」は「夢」という意味も含みます。
世の中に貢献していくためには、そういう想いを繋いでいくというのは大事だと思っています。
Q.活動をされている中でなぜメンタルスキルに興味をもったか?
選手や、保護者の皆さんに「失敗したときにどういう気持ちでいたか?」「調子を崩した時はどうしていたか?」と言ったメンタルに関わる相談を受けることがありました。
多くの人が指導に関して学んだり、身体作りを学んだりしますが、もっとメンタルの分野を学んで、知識を深める必要があると感じました。
指導者はためになることを言っているのに選手の気持ちを理解せずコーチングしていると、伝えたいことがうまく伝わらないことがあります。
特にストライカーは「シュートを外すこと」など失敗することに対して怖いと思う子どもたちが多くいます、
そのメンタル状態がなぜ起こるのか?ということを理解することで、指導者として一つの自信となりますし、伝え方の変化が子どもたちの人生を大きく左右すると思ったからです。
Q.指導においてサッカーにおいてのメンタルスキルの重要性をどのあたりで感じているか
もともと自分自身が気持ちの浮き沈みが激しかった選手でした。
30歳前後で自分の武器の使い方を知ったり、足らないところを認めたり、物事自体をどうとらえるかを含めて気持ちの部分が少し整理できていった感覚がありました。
選手として海外でもチャレンジでき、文化が違う環境の中でどうやってイライラしないでプレーや生活を楽しめるか?モチベーションやテンション含めてどう上げていこうか?などを考えてプレーできるようになりました、
若い時もそういったメンタリティでプレーできていたら、もう少し人生変わっただろうなと思い、気持ちの部分というのはある意味テクニック、スキルであることを理解するべきだと感じました。
また、横浜FCで名だたる選手たちと一緒にプレーした経験もメンタルを重要視するきっかけになりました。
一流の人たちは人それぞれの特徴はありますが、物事をプラスにしていくための捉え方、うまくいかなかったときの受け入れ方、そういう捉え方が人と違うと感じました。
試合の中での出来事をどう捉えるかというのは、その瞬間でどう決断するかということにもつながっていて、試合でのパフォーマンスが変わると思いました。
Q.JMM資格を取得してみて、指導に活かせると感じた部分は?
もともと伝えるタイミングなどは考えるタイプではありましたが、この資格を学ばせてもらったことでより思考が整理できました。
1つのことを伝えようとした時に、何をどう意識して伝えた方がいいのかを考えるための理論的な部分、根拠が作れたと思います。
実際に選手たちがどのくらいパフォーマンス上がったかは、まだ明確に比べられていないのでなんともいえないですが、選手にはコーチングが伝わっているという実感があります。
自分の経験や感覚の部分と、この資格で学んだことがうまく融合されて、何を伝えるか考えた上でコーチングできてきています。
その結果、伝えた後の選手の表情も変わってきました。
厳しいことを言っても学んだことを考えながら伝えているので選手に響いていると感じています。
Q.今後の会社の展望は?
設立当初と想いは一緒です。
関わってくれた人がプロになったり、世界で活躍する選手を目指したりできるように指導していきます。
また、それだけではなくてサッカーを楽しむというのをTREの活動を通じてより感じてもらえるよう努力していきたいなと思っています。
今年は10周年で、周りの人たちに感謝を伝えるため、チャレンジしたことがあります。
まだ訪れることができていない12の地域にストライカーのスキル・知識を伝えて行きたいと思っています。
これからも世界に羽ばたくストライカー・選手を多く育てていくために、「心・技・体」全ての観点からより深くアプローチができるようになり、日本のサッカー界や子どもたちの未来に役に立てるように活動していけたらなと思っています。
STRIKER One:https://www.youtube.com/channel/UCrV51jKBWIQXfqBWM0SdnBg
ジュニアメンタルマイスター資格は「子どもが悩んでいるときに応援してあげたい」そんな一人のお母さんの声から生まれました。
子供達の自己肯定感を育てるためのスキルを学ぶことができる資格です。
オンデマンド学習なので、忙しいあなたにもぴったり。ぜひご一読ください!