あなたの自己肯定感が低い原因は親が関係していた!?
「頑張って自己肯定感を高めようとしているけど上手くいかない」
「いつから自分はこんなに、自己肯定感が低くなってしまったんだろう?」
自分の自己肯定感の低さに悩んでいませんか?
そして、なんとか改善しようとするも、すぐに自己肯定感は低くなってしまう。
そんなあなたの自己肯定感の低さの原因は、実は親の育て方が大きく関係しているのです。
今回は、親が子供の自己肯定感に与える影響と低くしてしまう親の言動、自己肯定感を下げてくる親との付き合い方を解説します。
あなたの自己肯定感が低いのは親の影響かもしれません
自己肯定感というものは「親の影響」が大きく関係しています。
ここでは、親が子供の自己肯定感に与える影響についてみていきましょう。
幼児期に形成された人格は自己肯定感に影響する
「三つ子の魂百まで」という言葉があるように、人格は3歳までにある程度形成されます。
生まれたばかりの赤ちゃんの脳は、大人の30%程度の重さですが3歳までには70%以上にまで急速に発達していきます。
つまり、脳の発達が著しい3歳までに形成された人格は、自己肯定感に大きく影響しているのです。
例えば、幼児期にさまざまなことにチャレンジして成功体験が多い人ほど自己肯定感は高くなります。
一方で、成功体験が少なく周りから叱られることの多かった人は、自己肯定感は低くなりがちです。
大人になると3歳までの記憶が残っている人は少ないですが、今のあなたの自己肯定感が低いのは幼児期の人格が根底にあるのかもしれません。
親の言動があなたの自己肯定感を大きく左右する
さて、自己肯定感を左右する年齢は3歳までが重要だということが分かりましたが、3歳まで最も長い間一緒に過ごすことの多いのが「親」です。
つまり、自己肯定感は親からの影響が大きく関係しています。
例えば、親からたくさん褒められて愛情をたっぷり受けて育った人は「自分は大切な存在」「自分はありのままでいい」と認識し自己肯定感は高くなります。
一方で、小さい頃から親に叱られてばかりで愛情を受けずに育った人は「自分は必要のない人間」「価値のない存在」だと思いやすく自己肯定感が低いまま大人になってしまうのです。
では、具体的にどのような親の言動が自己肯定感を低くしてしまうのでしょうか?
次の項目で、自己肯定感を低くしている親の言動を解説します。
子供の自己肯定感を低くする親の意外な言動
自己肯定感は、幼少期の親の言動によって形成されます。
ここでは、子供の自己肯定感を低くする親の意外な言動をご紹介します。
あなたの親が、以下の項目に当てはまらないかチェックしてみましょう。
- 条件つきで褒める
- 子どもに大きな期待をする
- 過保護・過干渉
- 罪悪感を植え付けてくる
条件つきで褒める
小さい頃、あなたはどんな時に親から褒められましたか?
テストで良い点をとった時や、お手伝いをした時など条件付きで褒められたという人は、多いと思います。
もちろん、こういう時に褒めるのは大切です。
しかし、この褒め方は条件つきであり、自己肯定感を高める褒め方ではありません。
この褒め方だと「良い結果を出さなければ認めてもらえない」という認識になり、ありのままの自分を認める自己肯定感とはかけ離れてしまいます。
幼少期にはまず、ありのままの自分が愛されているという認識を持ってもらうことが大切でしょう。
子どもに大きな期待をする
親が子どもに対して期待するのは、親子の信頼関係を築く上である程度は必要です。
しかし、親の期待が大きいがために頑張っていることや、少しの成長を見逃してしまうと、子どもの自己肯定感を下げてしまう原因になります。
なぜなら、「今の自分の努力は認められていない」と思ってしまう可能性があるからです。
そのため、大人になってからも現状の自分に満足できず、自己肯定感が低い傾向にあります。
過保護・過干渉
無関心な親は、言うまでもなく子どもの自己肯定感を下げてしまいますが、過保護・過干渉な親もまた然りです。
過保護・過干渉な親とは、子どもが望んでいないのに先回りしてやってあげたり、必要以上に口出しすることです。
このような環境で育てられた子どもは、自分の判断や意志に自信が持てずチャレンジする前に諦めたりしてしまう可能性が出てきます。
また、親の意見を必要以上に気にする子どもになり、自立心や自尊心が低い傾向にあります。
罪悪感を植え付けてくる
子どもに罪悪感を植え付けて、支配的にコントロールしてくるタイプの親もいます。
例えば、親から以下のようなことを言われたことはありませんか?
- あなたのせいで私(親)は苦労している
- 誰のおかげでここまで育ったと思ってるの?
- あなたにどれだけのお金をかけたと思っているの?
このような発言を無意識に子どもに投げかけている親は、意外にも多いのです。
こうして、罪悪感を植え付けられた子どもは「自分は迷惑な存在」「生まれてこなければよかった」という心理状態に陥る可能性があります。
自己肯定感を下げてくる親との付き合い方
大人になっても、自己肯定感を下げてくる親とはどのように付き合えば良いのでしょうか?
ここでは、自己肯定感を下げてくる親との付き合い方について、3つの対処法をご紹介します。
物理的に距離をとる
最も有効的な方法は、親との距離を意識することです。
実家に住んでいるなら、なるべく早く家を出て暮らすことをおすすめします。
ただ、金銭的や家族間のさまざまな事情から、実家を出ることが難しい人もいるでしょう。
そんな時は、家であってもなるべく物理的な距離をとり、自分の世界を大切にしてください。
そうすることで、親の言動から自分の自己肯定感を守ることができます。
親に対するイメージや価値観を見直す
自己肯定感を下げてくる親に対して「許せない」「親のせいでこうなった」など怒りの感情も湧いてくる人も多いでしょう。
しかし、そのような感情は親子の溝をますます深めてしまう原因にもなります。
また、親の性格を変えようとすると自分がもっとしんどくなってしまう可能性が高いです。
そこで、自分が親に対して持っているイメージや価値観を見直してみてください。
例えば「私の親は口うるさくて何をしてもダメ出しをしてくる」というイメージを持っていたとしましょう。
そんな時は「親もそのような愛情表現を受けてきたかもしれない」と考えてみましょう。
親も完璧な人間ではなく欠点もあるし、親が幼少期に受けた愛情の形が、今の自分には合わないのかもしれません。
このように、親に対する見方や価値観を考えることで、親との付き合い方が改善する可能性は大いにあります。
辛い時は誰かに相談する
親子関係は、第3者が介入しづらい問題です。
そのため、苦しくても我慢しなければいけない状況に陥りやすくなります。
しかしあまりにも、自己肯定感を下げてくる親は人生にとって悪影響です。
辛い時は、身近な人に相談してみるのも一つの方法です。
また、親子関係の悩みを相談できる場所やカウンセリングもあります。
辛い時は、一人で抱え込まずに自分から相談することも大切です。
まとめ
ここまで、自己肯定感を下げてくる親の特徴や付き合い方を解説してきました。
親からの影響は、自己肯定感を大きく変えます。
もし、あなたの自己肯定感が低い原因が親にあるとしたら、親との付き合い方を見直してみましょう。
この記事が、あなたの自己肯定感を高めるとともに、親子関係を見直すきっかけになれば幸いです。
子供たちの 自己肯定感 を高める
メンタルトレーニングの入門資格 ジュニアメンタルマイスター
この記事の作成について
監修:清水 利生
株式会社43Lab 代表取締役
著書:スポーツの本番に強くなる!「子どもメントレ」
1985年山梨県生まれ。
Fリーグでプロフットサル選手として
プレーする中でメンタルの重要性を知る。
引退後、取り組みが「結果」に
繋がらない人のサポートがしたいと思い
メンタルトレーナーに。
ジュビロ磐田、ヤマハモトクロスレーシング、
トヨタ車体クインシーズ、
中央大学駅伝ブロック、他多数チームの
メンタルトレーナーを務め、
過去500人を超える
日本のトップアスリート、
10,000人を超える子どもたちの
サポートを行い結果に繋げる。
日本サッカー協会主催
「こころのプロジェクトユメセン」の講師としても活動し、
子供たちの夢を持つ大切さ、
こころのサポートを行う。